家事代行業界分析
弊社の類似業界から業界動向を探る。
- 家事代行サービスの市場規模は879億円(2016年)
- 将来の市場規模予測は8,130億円
- 事業者数は629(2014年)
- 家事代行サービスの現在利用者は1.8%
①家事代行サービスを利用している人
- 高収入の共働き世帯・30代独身男性
- 子供のあり・なし問わず共働き世帯収入700万円以上が最多
- 30代男性が21.4%で最も多く利用
- 利用目的の第1位「家事をする時間がない」
②利用者の利用目的
何らかの理由で家事に当てられる物理的・精神的余裕がないためと、自身の家事への考え方、より質の高い家事を好む、家事が苦手や好きではないに起因するものとに大別された。
家事に当てられる物理的・精神的余裕がないことに関連するものが大半であることから、就労や世帯の縮小等によって、家事の担い手の不在や不足が発生して、利用ニーズが発生する特徴があることがうかがえる。
③未利用者の利用しない理由
「サービスの必要性を感じない」が最も多く、多くの人において、自身がサービスを利用する対象ではないと感じられ ていることがうかがえた。
- サービスを利用することに対する心理的抵抗感
- 家の中に入られたくない
- 所得に対して高価である
- 他人に任せにくい
に関するものが多かった。
一方、サービス品質やユーザビリティを利用しない理由とする人は少なかった。サービスの品質等が、利用の障壁になっていない可能性と、多くの人がサービス の品質等を問題視する段階に至っていない可能性の双方が考えられる。